フコイダンの性質や有用性について
フコイダンとは、コンブやワカメなどの海藻類に多く含まれる食物繊維です。
食物繊維というのは名前くらいは聞いたことがあるでしょうが、ヒトの消化酵素では消化し吸収することのできない成分一般を指す用語です。
消化酵素で消化吸収できないのですから完全に無用な成分かというと、はるか昔はそのように思われていたこともありましたが今では決してそうではなく、例えば食後の血糖やコレステロールの急激な上昇を防ぐとか、大腸の蠕動運動をよくするといった、消化吸収されないからこその有用な働きがいろいろあることが理解されつつあり、今ではサプリメントとしてもごく一般的なものとなっています。
その中でもフコイダンは、特に胃粘膜の保護作用、胃潰瘍などの修復効果があることが分かっています。
海藻類はヌルヌルとした感じを持っていることが多いですが、このヌメリこそまさにこの成分によるもので、ヒトの胃においても全く同じように胃粘膜をヌメリでもって覆い、保護したり潰瘍の修復を助けたりする効果を持っているわけです。
基本的には化学合成ではなく天然の海藻類から抽出することで生成されるのですが、その中でも沖縄モズクを原料とするものが優れています。
重量あたりに占めるフコイダンの比率が高いということもありますが、アルギン酸など不純物の混入量が少なく、それだけ高純度の製品ができることもメリットで、サプリメントとして摂取することを考えればこれは大きな利点です。